福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:相談援助の理論と方法」
問題117 事例を読んで、ひきこもり地域支援センターのF職員(社会福祉士)による、グループワークのこの段階における関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Fは、ひきこもり地域支援センターが1か月前に開設した、ひきこもり状態にある人たちのための居場所であるカフェで、グループへの支援を行っている。Fは2年前から根気強く訪問していたGさん(38歳、男性)にもこのグループへ参加しないかと声をかけたところ、「どんなメンバーで、どんなことをしているのか」と興味を示し、久しぶりに外出し、カフェに初めて姿を見せた。Gさんは対人関係のつまずきからひきこもり状態となった経緯があり、人見知りがある。
1 人見知りが激しいことを知っているので、他のメンバーに対応を委ねる。
2 関係づくりができていることを活かしたいので、Gさんと二人で会話を続ける。
3 以前から参加している他のメンバーと話せるように橋渡しをする。
4 メンバー同士の関係を活用し、Gさんの長いひきこもり体験をメンバー間で分かち合うよう促す。
5 Gさんの過去の対人関係をメンバー間で振り返り、気持ちの分かち合いを促す。
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「正解:3」
グループワークの初期段階における関わり」についての事例問題です。グループワークの比較的初期段階であるということを理解できれば何となくでも正解を選択できると思います。もしくは、学校の転校生の転校初日をイメージしても良いかもしれません。スムーズに溶け込めるよう、ちょっとした介入が必要となります。
以上です。次回に続く。。。
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